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プランナーが自分の結婚式について本気出して考えてみた。~La La Chance KOBE・福留編~
Lalachance weddingを具現化するウェディングプランナー。
これまで数々の感動的な結婚式を創ってきたプロフェッショナル達が、
自らの結婚式においてどう考え、どう創りあげていったのか。
よくお客様からいただく質問として、
「〇〇さん(担当名)は、どんな結婚式だったんですか?」
「プロの結婚式がどんなものなのか知りたいです!興味があります!」
そんなお声にお答えして、
「プランナーが自分の結婚式について本気出して考えてみた。」は、
現役ウエディングプランナーが選び抜いた、
自身の結婚式での演出や、こだわりを
紐解いていきます!
目次
Q.あなたのプロフィールは?
名前 :福留愛莉
出身地 :高知県
結婚式 :2022年11月 (ララシャンスKOBEにて)
MBTI診断 :ESFJ-A 領事官
PLキャリア:6年
打ち合わせで心掛けていること:
「結婚式は準備期間も大切に」
結婚式当日だけでなく、お打合せ期間もお2人にとっては
大切な時間だと思っています。
お相手の意外と知らなかった一面を知れることも、
打合せの楽しいところ。
そんな時間を担当として一緒に過ごせるのが楽しいです。
私たちも結婚式準備(お打合せ)を通して、
お互いが、結婚式への想いや友人・家族に対しての想いを
更に深く知ることが出来ました。
趣味、休みの日の過ごし方:
友人や旦那さんと居酒屋に行って
お酒を飲みながらたくさん話すことが好き。
また、溜まったドラマやYouTubeに見入る日もあります。
(最近よく見るのは、平成フラミンゴです!笑 )
憧れの女性像:
オードリーヘップバーン
人生観・恋愛・仕事面を通して自立しているところに感銘を受けます。
好きなお打ち合わせ:
最終のお打ち合わせ
結婚式を直前に控えたおふたりと、最終確認をしていく打合せ。
初めてお会いした日からあっという間に迎える最終打合せで、
「もうお打合せがなくなるのが寂しいです、、、」
なんて言葉をいただく度に、寂しい気持ちにもなりますが
お2人の関係を知っているからこそ、
お2人のドキドキした表情や、準備をやり切った表情など、
私もいよいよだなとドキドキワクワクする打合せで
素敵だなと思います。
集大成ということもあり、ご来館からご退館までの話をしていく中、
お2人の頭の中で出来るだけイメージの膨らみ、
脳内リハーサルができるようその時の様子を見て、
気がけながら私も向かうようにしています。
アイデア収集で参考にしているもの:
Instagram/ピンタレスト
使い分けをあげるとするのであれば、ピンタレストは
ビジュアルや海外の式をメインに収集する際に使い、
それら以外はInstagramでの収集がメインになります。
「これまで見たことない!」という演出などを
求められるお客さまも多いので、この辺りを参考にしています。
インスピレーションが湧く場所・行っていること:
コンセプトや世界観を私も一緒に考えている際などに、
お家に居ても中々浮かばないときがあるのですが、
そんな時は蔦屋書店に行って気になる記事を調べたりします。
読み手によって感じることが変わる本やドラマ、
意味が深い言葉などが好きなこともあり、
お2人の背景を考えるときには、とても参考にしています。
ストーリー作りのときは、これまで見て触れてきたストックから、
その人の心に合うものを選んで提案しています。
実際にオープニング・エンディングムービーそれぞれに取り入れた、
素敵な言葉はこの後の本編で触れていきます。
Q.そもそも結婚式をあげることになった目的は?
そもそも結婚式が好きなこともあり、結婚式を挙げたかった!
お2人は、生まれた場所や育った環境が違う中で、
出会うべくタイミングに出逢っています。
お2人が今まで生きてきた中で出会ってきた方々が、
同じ日、同じ時間、同じ場所で集まるのは
結婚式しかないと思っています。
そこで私の結婚式を通して、少しでもその後の人生が豊かになるような
ものにしたいという思いもあるのかなと思います。
Q.結婚式のテーマ・コンセプト、こだわりの演出
式のテーマ・コンセプト
【 いつもあの時 】
私自身、家族を大切に想っていることもあり、
あの時の思い出をいつも心に留めておけるように、
そして結婚式を通してあの日が今に繋がり、
この先の人生も豊かで愛あるものにしたいという思いから、
担当プランナーとともにこのコンセプトに決めました。
このコンセプトを結婚式の中で分かりやすく表現する為に、
映像やBGM、好きな言葉を入れたムービーを制作しました。
こだわりの演出3選!
【 映像 】編
始まりからお開きまで、結婚式を通しての
「繋がり」を表現したムービーにしました。
point1:アルバムから始まりアルバムで締めくくる
opening movieはアルバムを開く動作から、
私の人生と結婚式のスタートを込め、
ending movieはアルバムを閉じる動作から、
人生を表す2時間半を表現しました。
point2:言葉
コンセプトや感情を表現する、言葉やフレーズをムービーに取り入れました。
【opening movie】
「人生は忘れがたい断片にいくつ出会い、心を動かされたかで決まる。」
(参考:20代で得た知見)
人生は選択の連続だ
朝、何時に起きるのか
何を食べるのか
何時の電車に乗るのか
無数の選択で、人生が進んでいく~~
(ドラマ:知ってるワイフの最終回のセリフから引用)
2つからインスピレーションを受け、動画に組み込んだ言葉
「人生は忘れがたい断片にいくつ出会い、心動かされたかで決まるという人もいれば
ある物語では人生は選択の連続だという話もある」
【ending movie】
式を締めくくる最後の言葉は、
「いつも心にあの時を全てが愛おしいと思える人生を」
私自身、家族を大切に想っていることもあり、
あの時の思い出をいつも心に留めておけるようにと思いを伝え
動画を作成してもらいました。
※
2枚目:成人式の時にお父さまと残した写真
3枚目:お父さまがその場にいらっしゃるかのような、当時と同じポーズを再現し入場
5枚目:お母さま弟さまも一緒に、家族揃っての入場
【挙式・披露宴の演出】編
私自身、人それぞれが感じる感情や懐かしさ感じる
エモーショナルなものが昔から好きで、
結婚式もゲスト1人1人が懐かしさやエモさを
感じることができるものだと思っています。
結婚式を通してあの日が今に繋がり、
この結婚式がこの先の人生を豊かで愛あるものにしたいと思い、
感情が動く結婚式を創りたいと思いました。
point1:2人の原点に家族の存在があるからこそ、家族揃っての入場
チャペルムービーと共に、入場は家族全員で行いました。
新婦お父さまは既に他界されたこともあり、
お母さま弟さま含め家族での入場。
チャペルムービー内では成人式の頃の写真を使用。
本来(お父さまと)お2人で入場する絵から、
そのまま同じポーズで新婦が入場する演出を行いました。
point2:
「あなたに出逢えてよかった」という言葉とともに
感謝の想いや思い出を手紙に込めた。
約100名のゲスト1人1人に手紙を書き、
敢えて手紙を読む時間をとり、
想いを感じていただいてから再入場をする構成にしました。
(手紙の演出に工夫を加えたいと思いSNSで調べていたところ手紙+再入場の演出があり、組み込もう!と思いました・・・)
point3:究極のレモンサワー作り
2人の好きなお酒が「レモンサワー」なこともあり、
究極のレモンサワーをゲストの各テーブル1名に作ってもらい、
私たち2人の中で1番おいしいレモンサワーを作った方を選びました!
【 BGM 】編
結婚式を創り上げるのに大切になる音楽。
音楽は、聴く方によって「あの時の曲」と
思い出すものだと思っていて、
その感情が凄く好きなので、
演出の雰囲気、感情の起伏にあわせて考えました。
point1:歌詞
なぜこの曲をこのタイミングで流すのか、
ゲストの方の耳に入る歌詞も結婚式の時間を楽しんでいただけるために
大切だと思っています。
point2:メロディー
私たちは朝の挙式だったので、
11月の秋晴れの爽やかな時間をつくるために、
綺麗な曲調のBGMを用意しました。
披露宴のはじまりは盛り上がるように
アップテンポなはじまりをあらわす曲、
ラストの退場は、みんながいることの大切さを
表現できるような歌詞と、曲調を考えて準備しました。
結婚式の考え方(before)→結婚式を挙げた事でどう変わったのか(after)
これまでの人生の中で関わった友人と、
大人になるにつれ疎遠になることもありますが、
結婚式をすることで再会し、今後の人生でも長く関わっていきたい、
呼んで良かったと思える感情になるのは、結婚式ならではだと思います。
また、式を挙げてみたことで新郎新婦のそれぞれの友人同士が、
実は友達関係にあった!なんてこともあったので、
やはりここでしか得られないものや、“縁”を感じる機会でした。
ウエディングプランナーとして考える結婚式の価値
【結婚式を通して人生を豊かに】
新郎新婦のお2人は生まれた場所や育った環境が違う中で、
出会うべくタイミングに出逢っています。
そして、お2人がそれぞれ生きてきた
これまでの人生の中で出会ってきた方々が、
同じ日、同じ時間、同じ場所で集まるのは結婚式にしかない価値です。
だからこそ、結婚式を通して新郎新婦だけでなく、
ゲストの皆さまもこの結婚式に参加して、
「懐かしさ」や「みんなと出会えた幸せ」を
感じていただきたいと思っています。
-プレ花嫁の皆さまへ- 夢・理想を叶える結婚式を行うためのアドバイス
ズバリ
【 結婚式で伝えたい素直な想いを大切に 】
結婚式は、お2人にとって大切な方々が
同じタイミングで集まる唯一の時間。
「ありがとう」「あの時はごめんね」そんな心の奥にある想いは、
会える時に、伝えたいときに、
素直に伝えることが大切だと思っています。
今までたくさんの新郎新婦さまをお手伝いさせていただいてきて、
結婚式をしたい理由は何ですか?とお聞きすると、
「未だ伝えられていない想いや感謝を、結婚式で伝えたい」と
お打合せで教えてくださる方が多くいらっしゃいます。
世界中で、会いたいときに会えない時間があったこの3年間。
したくてもできないというこの期間を経て、
直接会えることの大切さをウエディングプランナーとして深く感じました。
コロナ禍で会えなかった人を
会えるキッカケにしたのも、結婚式だから。
だからこそ、結婚式で伝えたい想いを
結婚式準備期間からお2人と一緒に
大切にしていきたいと思っています。
いかがでしたでしょうか?
今後も想いの込めた結婚式を作り上げる
ウエディングプランナーを取り上げていきますのでお楽しみに!